英語を使っていると、「1番目」を英語にする場合、「1th」だったかな?「1st」だったかなと迷う場面があります。
「1st」が正しいのですが、「st」と「th」の使い方や覚え方、注意点などを解説したいと思います。
1thの正しい表記法とは?
英語において「1th」という表記は、文法的に間違っています。
正しくは「1st」と表記します。
これは、英語の序数のルールに基づくもので、特定の数字に応じた接尾辞を使用することが定められているからです。
※序数とは、物の順序を表す数のこと。「●番目」など。
※接尾辞とは、他の語の後ろにくっつく(接尾)語のこと。
英語の序数のルールをみていきます。
例えば、1番目は「first(1st)」、2番目は「second(2nd)」、3番目は「third(3rd)」といった具合に、数字ごとに対応する接尾辞が異なります。4番目以降の多くの数字には「-th」が付けられるため、「4th」「5th」のようになります。
「1th」が間違いである理由は、この規則に従っていないからです。1の後には「st」が付くべきところを「th」としてしまうため、文法的に誤った表記になります。
「st」と「th」の使い方
英語における「st」と「th」は、序数を表す際に使用される接尾辞で、それぞれ特定の数字に適用されます。これらを正しく使い分けることは、日付や順序を伝える際に必要不可欠です。
「st」と「th」使い方、例外や注意点を見ていきましょう。
「st」の使い方
「st」は、数字が1で終わる場合に使用されます。これは、1番目を表す「first」の略式表記に由来しています。
例えば、1番目のイベントは「1st event」、1月1日は「January 1st」となります。
この接尾辞は、「st」という音が「first」の語尾と一致するため、自然なルールとして定着しています。
「th」の使い方
「th」は4番目以降の多くの数字や、10の倍数を表す際に使用されます。
例えば、4番目は「4th」、5番目は「5th」、10番目は「10th」と表記します。また、例外が適用される数字(1, 2, 3など)を除いたほとんどのケースで、この接尾辞が使われます。
そのため、覚えるべきルールとしては、「基本的に『th』を使い、例外を覚える」ことが有効です。
例外について
特定の数字には、「st」や「th」以外の接尾辞が適用されます。これらは英語の序数表現における特別なルールです。
・数字が1で終わる場合:「st」を使用(例: 1st, 21st)
・数字が2で終わる場合:「nd」を使用(例: 2nd, 22nd)
・数字が3で終わる場合:「rd」を使用(例: 3rd, 23rd)
注意点
これらの接尾辞は、特に公式な書類やメッセージでの使用時に間違えると、内容が伝わりにくくなることがあります。例えば、1番目を「1th」と書いてしまうと、ネイティブスピーカーには誤った表記として認識されてしまいます。また、日付表記で誤用すると、混乱を招く可能性があるため注意が必要です。
「st」と「th」は序数を正しく表現するための重要なルールに基づいて使われます。
これらを正確に理解し活用することで、より自然で正確な英語表現が可能になります。
「st」と「th」で迷わないための覚え方
「st」と「th」の使い分けは、覚えていないと、「どっちだったっけ?」と迷ってしまいます。
しかし、基本的なルールと簡単な覚え方を知るだけで、間違いを減らすことができます。
ここでは、具体的な覚え方をいくつかご紹介します。
覚え方1: 数字の最後の文字に注目する
まず、対象の数字が何で終わるかを確認することで、適切な接尾辞を判断できます。
1で終わる数字には「st」
例: 1 → 1st、21 → 21st
「first」の語尾と一致するため、「st」が選ばれます。
その他の多くの数字には「th」
例: 4 → 4th、10 → 10th
規則として、「th」が最も一般的に使われることを覚えておくと便利です。
覚え方2: 「st」以外の例外も覚える
「st」以外にも、「nd」と「rd」があります。
2で終わる場合は「nd」
例: 2 → 2nd、22 → 22nd
「second」の語尾に基づきます。
3で終わる場合は「rd」
例: 3 → 3rd、23 → 23rd
「third」の語尾と対応します。
このように、1、2、3に対しては専用の接尾辞が存在することを覚えておきましょう。
覚え方3: リズムや語感で記憶する
序数の接尾辞は、その語感を利用して覚えることも可能です。
たとえば、「first」「second」「third」は「st」「nd」「rd」の語感と一致し、それ以外は「-th」の規則が適用されると覚えます。
「1st → ファースト」
「2nd → セカンド」
「3rd → サード」
音の一致をイメージすると覚えやすくなるでしょう。
覚え方4: 具体例を活用する
日常的に使われる例を参考にすることも効果的です。例えば、日付で考えると以下のようになります。
1月1日 → January 1st
2月2日 → February 2nd
3月3日 → March 3rd
4月4日 → April 4th
これらの具体例を反復して練習することで、自然に使い分けが身につきます。
注意点
迷ったときは、基本的に「-th」が広く使われることを思い出してください。ただし、例外的な「st」「nd」「rd」に該当する数字(1、2、3)は特に意識して記憶するようにすると、混乱を避けやすくなります。
以上の覚え方を活用することで、「st」と「th」の使い分けに自信を持てるようになります。
何度か練習することで、よりスムーズに判断できるようになるのではないでしょうか。
まとめ
「1th」と「1st」の違いについて、解説しました。
「1番目」の英語の表記は、「1th」ではなく、「1st」が正しいということでした。
「first」の後ろ2文字を「1」にプラスすると覚えるとよいかと思います。